12月アップのノスリに続き猛禽類のチョウゲンボウです。
以前から笠取周辺にもいるはず、と思っていたのですが、なかなか会えませんでした。
ノスリはタカの仲間、チョウゲンボウはハヤブサの仲間で、大きさはカラスより少し小さいです。冬場によく見られる巨椋干拓地では、カラスとバトルをしている姿もときおり見かけます。
ハヤブサ科の特徴はハヤブサヒゲです。
②の写真でよくわかると思います。眼のあたりから下方に黒いヒゲ状のものがあります。これをハヤブサヒゲと言います。参考までに、③は喜撰山で毎年営巣する本家本元のハヤブサです。ハヤブサヒゲが明瞭ですね。
このハヤブサは環境省の絶滅危惧種です。ノスリとチョウゲンボウは環境省のデータブックには何も指定されていませんが、京都府では、ノスリは準絶滅危惧種、チョウゲンボウは絶滅危惧種に指定されています。
少し大きめの野鳥は少しずつ数を減らしているようです。ただ、昨年末に私の自宅近くのJR黄檗駅でも見られましたので、宇治周辺ではそれなりの数はいるようです。
黄檗駅の目撃ですが、電車に乗るため駅に行ったところ、バス停の側にある常緑樹からスズメの一団が一斉に飛び立ちました。右往左往という感じで、中には車の下に逃げ込んだものもいて、ちょっと普通ではなかったので、ふと上空を見上げたらチョウゲンボウが旋回していました。山麓から宇治川河川敷や巨椋干拓地に向かう途中で寄り道をしたのでしょうか。
このように、チョウゲンボウの食料はスズメやムクドリなど小型の野鳥やネズミ、昆虫などです。
笠取周辺の他の猛禽類としては、渡りの時期に岩間寺の上空を通過するサシバがいます。城陽の万灯呂も猛禽類の通過地として知られていますが、岩間寺から万灯呂方向へ、あるいは万灯呂から岩間寺方向へと飛んでいる時、笠取の上空で見られるはずです。ただ、私の肉眼や小さなデジカメでは簡単には見分けられません。判別できるくらい低く飛んでくれるのを根気よく待つのみです。