ちょうど繁殖期なのでしょうか。林道を歩いていて、地表からさっと飛び立つ鳥が結構います。そのほとんどはオオルリかキビタキのメスです。餌を探しているのか、あるいは巣作りのための材料を採っているのでしょうか。
そんな中、先日サンコウチョウのメスを撮りました。
前回撮ったもの(昨年10月10日のブログ参照)とは頭部の色が違います。結構個体差があるようですね。
歩いているとギェギェかジェジェという聞き慣れない鳴き声がしました。林道の山側です。なんやろ、と声のした方向を見ていると、目の前を谷に向かって横切った鳥がいました。赤茶っぽい体に黒い頭部が見えました。
初めて見るような気がして飛んだ先をカメラで追いました。枝に止っても結構よく鳴いていたので姿は見えるのですが、一箇所に落ち着いてくれないので撮影には苦労しました。
何とか数枚撮りカメラの画像で確認するとサンコウチョウのメスだとわかりました。薄暗い自然の中で見ると、頭部とアイリングのほんのりとしたコバルトブルーが幻想的で、シャッターを押すのも瞬時忘れてしまうほどでした。
前回のメスは私を見てぷいっと飛び去りましたが、今回のメスは十数分にわたって私の回りを飛び交いました。自称“昔のイケメン”にちょっと興味を持ってくれたかな、と思いながら、後ろ髪を引かれる思いでその場を離れました。
ただ、写真のメスは巣の材料かと思われるものを咥えていて、近くではオスの鳴き声も聞こえていましたので、残念ながら、既にお相手がいるようです。近い将来ヒナの巣立ちも見られるかもしれません。
また、数日前にはクロツグミのメスも見かけました。笠取周辺は今、夏鳥のパラダイスです。