キツツキと言えばどのような鳥をイメージしますか?
実はキツツキという鳥はいません。“木をつつく鳥”の総称で使われています。
小さなものではコゲラで15㎝、国内最大は北海道に住むクマゲラで約50㎝(未撮影)です。
今回はキツツキの仲間でアカゲラ・オオアカゲラです。
笠取周辺にはこの3種の他に日本固有種のアオゲラもいますが今回はパス。大きさはアカゲラは24㎝、オオアカゲラは28㎝です。4㎝の差がありますが、自然の中での判別は難しいです。
見えるのが背中側であれば白い斑紋の形(逆ハの字か、横に開いた形か)、お腹が見えるようであれば赤い縦斑の位置で見分けます。違いは写真をご覧ください。オス・メスは頭部が赤いかどうかで見分けます。メスは赤い部分がありません。写真はオオアカゲラのメスです。
また、キツツキ類はドラミングという行動をします。キツツキのお話でよく聞かれる“コンコンコン”という木を叩く音のことです。木の中にいる虫をさがしたり、繁殖相手にアピールするため、と言われています。
そのドラミング、時には想像を絶するような大音量を発します。以前歩いている時“ドドドドド”という音を聞きました。その時は、近くで土木工事をしているのか、と錯覚したくらいです。それくらい大きな音でした。山の中ですので工事などしているはずはなく、ドラミングか、とウォークバーディング(私の造語です。ブログ“初めまして”を参照)の友と二人で音の出ている方向を探しましたが、その時は見つけられませんでした。
“コンコンコン”は小型のキツツキのコゲラのドラミングで、大型のものは連続音“ドドドドド”とか、“コココココ”となります。高速で叩いているのでしょう、“ン”が抜け落ちます。音の違いは、もちろん叩く強さにもよりますが、木の種類にも関係しているような気がします。
ネットなどでは、あれでよく頭が痛くならないものだ、といったコメントがあったりします。実際に見ていると本当に激しく打ち突けているので、そのコメントに納得します。
山間部の公園(森林公園など)や林道でドラミングを聞いたら探してみて下さい。比較的大きな鳥ですので見つけられるかもしれません。