ウォークバーディング番外編2:クイナのお話
今回は2年前の番外編に続くパート2としてクイナについてです。
何故クイナなのか、最後のあたりで理由もわかっていただけるかと思います。
まずはそのままのクイナ。
水草の間からちょこちょこと出てきて昆虫や草の実を食べます。図鑑では、警戒心が強いので発見は困難と書かれていますが、神戸市にある“なぎさ池”ではほぼ毎回写真に収めています。バードウォッチャーも多いので人慣れしているのかもしれません。
30㎝弱で決して小さいわけではないのですが、水鳥の中では小型の鳥です。川や池などにいるオオバン(これもクイナ類です)と一緒の写真がありますので比較してみるとよくわかります。
次はヒクイナ。
クイナと同じ“なぎさ池”で撮ったものですが、準絶滅危惧種でもあり絶対数が少なくクイナよりさらに発見は困難、とのこと。
頰や胸が赤っぽいのが良いですね。
宇治川で鳴き声を耳にしたことがあるので、冬場には宇治川近辺でも見られるかもしれません。
最後は南西諸島で留鳥のシロハラクイナです。
写真は宮古島でのものです。動きが速く、しばしば目撃はするのですが、写真には収めるのはなかなか困難です。
全てのクイナ類に共通するのは、警戒心が強い、ということでしょうか。
実はこのシロハラクイナ、南西諸島に留鳥として、と書きましたが、近年関東地方でも目撃情報が増えています。つまり、北上しているのです。
不思議に思うのは、その移動手段です。有名な沖縄のヤンバルクイナは飛べない鳥として知られています。
クイナは総じて飛ぶのが苦手です。それでシロハラクイナのように、逃げる時はまず走るのです。
そのシロハラクイナは一体どのようにして海を隔てた本土に渡ったのでしょうか。
黒潮に乗ってのんびりと、といったことも考えられるのですが、その場合、昆虫や穀物が食料のシロハラクイナは何を食べていたのか?などと考えていると夜も眠れないような気がしますので今回はこのへんで。