夏にこれだけ雨が降り続く異常気象のためか、再会を待ち望んでいるサンショウクイとキバシリにまだ会えていません。キバシリは留鳥ですが、目につく所に出てくるのは夏場が多いように思います。また、サンショウクイは初秋まで可能性がありますので、もうしばらくは期待を持って歩こうと思っています。
ところで、そのサンショウクイは名前の由来が大変面白いです。
昔昔、、、のお話、となるのですが、いつの頃かはわかりません。その昔の人が、ヒリヒリヒリと鳴く鳥を見て、きっと山椒の実を食べたに違いない、とサンショウクイと名付けたそうです。
実際に私も、ヒリヒリヒリという声を聞いているのですが、そういう発想は出てきません。昔の人は想像力が豊かですね。
そのサンショウクイも今は絶滅危惧種です。あまり辛いものを食べ続けると寿命も短くなるのでしょうか(^∧^)
同じサンショウクイでも、亜種のリュウキュウサンショウクイは生命力の旺盛な種のようです。本来の生息地の南西諸島から徐々に北上しており、最近では関東地方でも確認されたとのこと。温暖化の影響が野鳥の世界にまで及んでいるということでしょう。
それから、センダイムシクイの名付けもユニークです。
図鑑の鳴き声の欄にはチーヨチーヨと書いてあります。私にはピーチピーチに聞こえますがそれはさておき、チーヨと鳴くということで、漢字表記で“千代”。虫を好んで食べるので“虫食”。合わせて漢字で表すと“千代虫食”です。
その漢字表記を読んだ人が“千代”を“チヨ”と呼ばず“センダイ”と呼んだのが由来とのことです。なんだかこじつけのような気もしますが。
このように野鳥の名前には “なるほど”と感心したり、“ほんとかな?”と思ったりと、結構興味が持てる由来があります。
次回は名前の由来その②として、木を走る鳥と風流な世界に思いを馳せるような鳥についてです。